3日目

大体時間通りに国境駅に到着。


DSC00046


車掌と一緒にパスポートチェックをしに行く。無事トルコを出国。
15分遅れでブルガリアの最初の駅に到着。車内に係員がやってきた。荷物チェックをされる。
バックパックの中身をすべて見せる。その中に日本のタバコがあった。タバコを手にしてみている。これは何だと言われ、日本のタバコだと答えるとうれしそうにくれとか言ってきた。一本だけあげるというと、全部だと言ってくる。一本だけって粘るが、このタバコをやらないと入国スタンプを押してもらえない。となると、次に進めない。が、自分のタバコがないとキツイ。お金を要求されるよりましかとか思いながら、ワイロかよ!って一人で突っ込み、仕方がなく渡す。係員は笑顔で僕のパスポートに入国スタンプを押してくれた。
30分遅れで出発。あー、ヤバイ、ヤバイ。これ以上遅れたら、次の電車に乗れない。遅れるな、遅れるなと呪文を唱えるようにぶつくさ言いながら寝た。
10時過ぎに起きた。


DSC00048


ブルガリアの電車は遅い、遅すぎる。案の定、1時間以上遅れてる。止まる駅、止まる駅で、車両を引っ張っている頭のディーゼル機関車の点検をしている。


DSC00051


あー、もうダメだ。どこかで行程を取り戻せないだろうか・・・。トーマスクックで調べる。
すると、Bucuresti〜Wien、Wien〜ZurichのチケットとLuzernのホテルを捨てれば、Luzernから持ち直せる。これだ!車掌に聞きに行く。とりあえず、これからの行程を説明する。列車の遅れに疲れている車掌は、「この電車は遅れてる。このチケットの列車はムリだ」と、言ってきた。そこでトーマスクックを見せながら、Luzernで持ち直せる行程を説明。おー、ジャポネーゼ、なかなかやるじゃねーかって感じで、トーマスクックを見ていた。すると、車掌が、「Bucurestiの駅に着いたら、Information Casaというところがあるから、そこでオマエが調べたチケットと交換してもらえ。たぶん出来るはず。たぶんだけどな」という情報をくれた。たぶん、たぶんって・・・。けど、切羽詰ってるし、やるだけのことはやってみよう。
ブルガリアを2時間以上遅れて出国し、ルーマニアに入国。


DSC00053


ルーマニアの機関車は壊れてないので、ものすごくとばす。


DSC00054


2時間遅れで列車がBucuresti Nordに到着。Information Casaとそこらへんの人に叫びながら、場所を教えてもらう。Information Casaで遅れた列車のチケットを見せて、遅れたと言って、乗るべき列車のチケット2枚渡し、ほしいチケットの便名と時間を書いた紙を渡す。Information Casaのねーちゃんは最初は受け付けてくれなかったが、粘りに粘って、ボスに確認しだした。よしよしと思う。30分くらいして、ボスが10分後にやってくるから少し待てと言ってきた。その間、タバコをふかす。お金は多少払ってもいいが、なんとかタダでチケットを手に入れられないものだろうか。余裕が少し出てきた。10分後戻るが、ボスはこないみたいだ。チケットについてお金を払うかとか言ってきた。払うつもりではいるが、その前に列車が遅れたんだから、列車が遅れたんだからと粘りに粘ると、またボスに電話しだした。トータルで1時間以上の格闘の末、タダでBucuresti〜BudapestとBudapest〜Zurichの寝台のチケットをゲット。粘りに粘ってみるものです。Luzernの宿は、ユースだし、メールアドレスしか教えてないし、まー、連絡とかしなくてもいいだろう。
時間も少しあるし、駅前でもブラブラするかなーと思ったんだけど、このBucuresti Nord周辺は、市内で最も治安の悪い場所として有名らしい。出歩かないほうがいいなと思い、スーパーで買い物をし、ホームで列車の到着を待つ。


DSC00060


DSC00064


DSC00066


23:50。この日最後のBucuresti Nord発の列車でBudapestに出発した。